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ヴィンテージマンション「マンション四谷」リノベーション密着レポート vol.3
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ヴィンテージマンション「マンション四谷」リノベーション密着レポート vol.3

「マンション四谷」のリノベーション物語、第三弾をお届けします。

1971年に建築したレトロなマンション。
50年を超える時を刻んだ一室が、どんなふうに変わっていくのか?


前回の記事では解体現場の様子をご紹介しました。

解体を終えた室内は、むき出しのコンクリートが広がっています。
ここから、現場は「つくる工程」へ。

まずは床と天井の下地づくり、そして給排水の配管工事などが行われます。
いずれも、最終的な仕上がりを大きく左右する土台の工事です。

完成した部屋では見ることができない、裏側を整える工事に迫ります。

■まず床から。暮らしの「ステージ」を整える

現場に入って最初に目に入るのは、一面に敷かれた合板の床。
まだフローリングは張られていませんが、これが住空間の下地となります。

古いマンションの場合、床にはたわみや傾斜があることも多く、それを補正しながら合板を張る作業は、時間と技術を要します。

下地の精度は、仕上げ材の美しさと耐久性に直結する要素です。
この段階でのわずかな凹凸やズレが、後の床鳴りや仕上がりのゆがみにつながるため、慎重な施工が求められます。

床を組むためには、給水・給湯・排水の配管など、その下にあるもう一つのインフラの設置も欠かせません。

■床下には給排水が通っている

浴室とトイレ付近では、赤や青のホースが立ち上がっており、それぞれ給水管、排水管、ガス管などに区別されています。

前回の記事で触れたとおり、浴室側の既存排水管の一部が使用できなかったため、今回の工程では、それを避けるよう新たなルートを設計。

適切な勾配を確保したうえで、健全な既存配管に接続するかたちを採っています。

写真に写る床下の様子は、まだ部屋らしさはありません。
けれどそこには、これからの暮らしを支える機能が着実に組み込まれつつあるのです。

■続いて天井を組む。見上げれば未来の空間がある

床下の準備が整ったあと、次に進んだのは天井の下地工事。
天井を見上げると、コンクリート面に沿って軽量鉄骨(LGS)の骨組みが一定の間隔で並んでいます。

この金属のフレームは、天井材を取り付けるためのベースとなるもの。
また、照明の配線や設備配管を通すための天井裏のスペースも、この段階でつくられています。

見た目以上に重要な工程であり、仕上がりの印象や設備の納まりにも大きく関わるものです。

軽量鉄骨が組まれたこの段階では、まだ空間の形が見えません。
それでも、このラインの取り方ひとつで、部屋全体の連続感が決まります。

なお、この段階では電気の配線作業も並行して行われます。
ダウンライトの設置位置、照明回路、スイッチの高さ、コンセントの数と場所——
図面通りではありますが、実際の寸法感や窓の高さなどを見ながら、現場で細かな調整が加えられていきます。

仕上がったときにはもう見えなくなる部分ですが、その背後には、居住者の「使いやすさ」を形にするための技術と配慮が詰まっているのです。

■間仕切り壁が立ち上がり、暮らしの輪郭がくっきり

天井に骨組みが整ったあと、次に現れたのが壁のフレーム。

写真の通り、細かな軽量鉄骨がびっしりと並び、空間の印象がぐっと変わりました。

これまで一つの大きな箱だった部屋が、リビングや寝室、水まわりへと分かれ、生活のシーンが具体的に思い浮かぶようになります。

骨組みの隙間からは配線や配管も確認でき、まだ無機質ながら、着実に「暮らしの輪郭」ができている様子が伺えます。

完成後には決して目にできないこの姿、まるで未来の住まいの設計図が立体になったかのようで、工事の醍醐味を感じさせますね。

■まとめ

解体を経て、「つくる工程」が静かに始まった今回。
床下の配管、下地の水平精度、天井裏の配線、そして外まわりの更新など、見えない部分にこそ多くの工夫と手間が詰まっています。

まだ間仕切りも内装もないが、この下地があるからこそ、快適で安心な住まいが成り立ちます。

次回はいよいよ、空間が部屋としてかたちを持ち始めるフェーズへ。
リノベーションは見えない時間が支えています。

次回予告】
Vol.4「この部屋に、質感が宿る」
——下地から仕上げの工程へ!
下地工事を終えた現場では、これから床材や壁材、天井材といった仕上げ材の施工が始まります。
空間に色や質感が加わり、これまで無機質だった室内が、少しずつ住まいの表情を見せ始めるタイミング。
素材が持つ力と、仕上がりに込めたこだわりを、現場からお届けします。お楽しみに。

マンション四谷|アクセス
〒160-0004 東京都新宿区四谷1丁目13
JR・東京メトロ「四ツ谷」駅 徒歩3分

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